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北京の北西郊外にある頤和園は中國に現(xiàn)存する最も規(guī)模の大きな、最も完ぺきな形の皇室庭園である。北方の山川の雄壯さ、江南水郷の秀逸さ、皇居の華麗さ、そして民間の邸宅の精緻さをもそなえ、中國で最も美しくて、最も有名な古典庭園である。庭園內(nèi)には宮殿區(qū)、萬壽山と昆明湖など三つの區(qū)域に分けられ、敷地面積は290ヘクタール。東宮門から入ると、仁壽殿を中心とした宮殿區(qū)が見えてくる。仁壽殿は皇帝が政務(wù)を執(zhí)る所、玉瀾堂は西太后が光緒帝を幽閉した所である。光緒帝の皇后は玉瀾堂の後ろにある宜蕓館に住んでいた。その北西にある楽壽堂は西太后が住んでいた所である。仁壽殿の北にある徳和園は清の時(shí)代に建てられた最大の芝居の舞臺(tái)。楽壽堂から西へ向い邀月門を経ると、長さ728メートルの長
廊のとことに著く。これは中國庭園建築の中でも最も長い回廊で、昆明湖の北岸に沿って西に伸び、五色の帯のように庭園內(nèi)の建築物を結(jié)び付けている。回廊に描かれている8000の絵は中國の歴史物語の題材を取り上げたもので、中國の伝統(tǒng)文化を提示する場(chǎng)所となっている。排雲(yún)殿は山の地勢(shì)に沿って萬壽山の南側(cè)に建てられ、階段を登っていくと、萬壽山の最大の建築物である仏香閣にたどり著く。仏香閣は3階建ての建物で、八つの表と4重の軒がある。仏香閣の東には転輪蔵、西には207トンの銅を使って造られた寶雲(yún)閣がある。萬壽山の頂上には「智慧海」と呼ばれる梁のない長屋、山の後ろにはチベット仏教の寺である「八部神州」、裏山の麓には昔の商店街である蘇州街がある。萬壽山の南は青く澄みきった昆明湖で、その上に「竜王廟」などの小さな島
や、橋腳によって川のアーチがつくられた橋、玉帯橋などが遙遙か彼方の萬壽山と向い合うようになっている。頤和園は國內(nèi)外の観光客の間で人気のある名勝舊跡となっている。1998年に國連のユネスコによって『世界の文化遺産』に登録されている。
「チャイナネット」2004年12月
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