北東アジア情勢(shì)に関する専門家の解説が、「人民日?qǐng)?bào)海外版」（本日付、第8面特別欄）に掲載された。清華大學(xué)國(guó)際問題研究所の劉江永教授、國(guó)務(wù)院発展研究センター?朝鮮半島センターの李敦球主任、中國(guó)現(xiàn)代國(guó)際関係研究院の程玉潔研究員、中國(guó)社會(huì)科學(xué)院アジア太平洋所政治研究室の李文主任が解説を行った。
――日本の安倍晉三新首相による中韓歴訪、韓國(guó)の潘基文外交通商相の次期國(guó)連事務(wù)総長(zhǎng)任命、朝鮮の核実験など、今年10月に起きた一連の出來事は、北東アジアを世界が注視する地域の1つにした。今後の北東アジア情勢(shì)に影響を與える主な要因とは何か。
李敦球：北東アジアには注視すべき問題が多い。北東アジア情勢(shì)に影響を與える主な要因として、次の點(diǎn)が挙げられる。第1は、朝鮮半島の核問題だ。これはすでに、地域の安定に影響を與える安全保障上の問題にまで引き上げられた。第2は、日本の政治右傾化と軍事大國(guó)化の問題だ。近年、日本社會(huì)は日に日に保守化し、政治の右傾化も次第に顕著になり、アジア隣國(guó)の憂慮を招いている。第3は、北東アジアの領(lǐng)土紛爭(zhēng)だ。たとえば、中日の釣魚島（日本名：尖閣諸島魚釣島）紛爭(zhēng)、韓日の「獨(dú)島」（日本側(cè)は「竹島」と呼ぶ）問題、日ロの北方4島問題などだ。こうした領(lǐng)土紛爭(zhēng)は処理が不適切な場(chǎng)合、地域の安定に影響を與える重要な要因となる可能性が常にある。第4は、2國(guó)間同盟の問題だ。たとえば米日同盟や韓日同盟は冷戦時(shí)に結(jié)ばれた2國(guó)間軍事同盟であり、その役割が2國(guó)間の範(fàn)疇を超えた場(chǎng)合、地域の安全に負(fù)の影響をもたらすことだろう。
程玉潔：表面的に見ると、當(dāng)面の北東アジア情勢(shì)に影響を與える主な要因は、朝鮮の核実験、およびそれが誘発するおそれのある地域の核開発競(jìng)爭(zhēng)、さらには核拡散だ。域內(nèi)の國(guó)々の視點(diǎn)から見ると、多くの國(guó)々は、日本が朝鮮の核実験を口実にして非核3原則を破り、軍事大國(guó)化路線に踏み出すことに、一層の懸念を抱いている。歴史発展の法則から見ると、大國(guó)関係の変化は、常に地域情勢(shì)の行方に影響し、またそれを主導(dǎo)する主要要因だ。大國(guó)関係が良好に発展すれば、周辺と地域は安定し、発展する。これは反対も同じだ。今後の相當(dāng)期間、中米関係は地域情勢(shì)に影響を與える最大要因の1つであり続けるだろう。
李文：中國(guó)経済の持続的な安定成長(zhǎng)は、將來の北東アジア情勢(shì)の発展に影響を與える重要要因の1つだ。中國(guó)の人口は北東アジア人口の80％以上を占めており、地域の國(guó)際関係に重要な位置を占める。中米関係、中日関係、中ロ関係の改善は、地域の領(lǐng)土紛爭(zhēng)、朝鮮半島の南北問題、中國(guó)の海峽両岸の統(tǒng)一問題などの平和解決に有益だ。中國(guó)の強(qiáng)大化は、北東アジアの平和と繁栄に有益だ。
「人民網(wǎng)日本語版」2006年12月4日
